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ころぽっくる流ひと道 子ども編

                   

◆子ども心のつきあい方

                 亀口 公一(子ども心理臨床カウンセラー)
                          ※無断複写を禁じます。


子ども心を知る

〇子どもは、お母さんのお腹の中にいるときから、
 外の世界(親/社会)にメッセージを贈っています。

〇子どもは、15歳になるまでは親/社会に対して子ども扱い
(責任なき権利の行使=自己中心性の受容)を求めています。

〇子ども心は、生後3歳、9歳、12歳、15歳の3年ごとに節目を迎えながら変化し、
 成長します。15歳以降、宗教的、社会的意識に目覚めた時、おとな扱いが必要です。

〇子どもは、自分の行為とその結果を複数の選択肢から選択し決定する能力を
 まだ持っていません。親/社会は子どもに自己決定や自己選択を強く迫ってはいけません。

〇親/社会は、子どもの問題行動を子ども自身の個人的な問題
(精神疾患/精神障害/発達障害)のせいにしてはいけません。
 子ども心を理解するためには、対人関係(親子関係、友だち関係、学校内関係等の関係性)
 の問題として取り組む方が早道です。



子どもの問題行動に対する10の心理的支援


問題行動

心理的支援

子どもの暴力(攻撃)

最初に全身で抱きしめ安心させる。親の完璧主義や躾より遊び。

子どもがキレる

情動スイッチが入る前の予兆を察知し、それとなく気をそらす。

子どものカンシャク

自尊心の傷つきが火種であるカンシャク玉を一緒に共有、共感。
子どものダダこね

動き出した感情は急に止められない。怪我しないように見守る。

子どものいじめ

いじめの原因は、いじめられた結果であることを理解してやる。

子どもの引きこもり

知らないことや知らない人への接近を恐れる気持ちを共感する。

子どもの退行

本人が望む赤ちゃん返りをできるだけ最低3か月は受け入れる。

子どもの固着(固執)

止まった感情は動きにくいのでゆっくり気分転換や諦めに誘う。

子どものチック

過剰に反応せず、止めさせようとせず、選択的不注意に徹する。

子どもの非行・違反

早めに精神疾患の除外診断をして、より健全な心的環境を提供。