子ども社会臨床研究会□発行責任者 亀口公一

◆子ども時評

　先日、何げなくつけたラジオから流れてきた曲に思わず聴き入った。徳之島出身の女性シングソングライターが歌うその曲名は、徳之島の方言で「フウ・グア」と言い、漢字で「福子」と書くらしい。

　徳之島では、古くから村で生まれた「変わった子」や「育てにくい子」は、「フウ・グア／福の子」と言い、その子を大切に育てれば村が栄えるという言い伝えがあるとのことだった。

　確かに、私たちの社会は、古くから多様な子どもたちを受け入れることでつながってきた。しかし、出生前遺伝子診断など現代の優生思想は、異質な子どもを科学的に排除し、これからの社会をますます等質で脆いものにしていくような気がする。

◆本年度第1回勉強会のご案内

　日　時/2014年7月18日（金）午後6:30〜午後8:30

　会　場/東大阪市市民会館（近鉄永和駅東へ1分）TEL06-6722-9001

　話　題/提供者鶴島緋紗子さん（枚方自閉症児親の会）
　　　　　　　　　　　　　　「インクルーシヴな社会をめざして」

　資料代/500円

　 [資料]「インクルーシヴ教育と合理的配慮－普通学級における合理的配慮事例」
（障害者権利条約批准・インクルーシブ教育推進ネットワーク2010/8/30）